天国ヒカリ(天国光輝 女の子Ver)
天国ヒカリ(天国光輝 女の子Ver)
「元に戻しちゃうんですか?」
 折角可愛いのに勿体無い……。
「まっさかぁ。そんな無駄な事をあたしはしないわよ」
「えっ?」
 僕は思わず光輝の方へ眼を向けると、光輝はしゃあないなぁと言う表情でこちらを見ていた。
「まあ、ねぇやんならそう言うと思ったけど……、どうするんや? わいとしてはまず、この服をどうにか欲しいんやけど。この成りじゃ動きにくうてしょうないわ」
「りょうかい♪ じゃ、ヤオ。今度は服を ―― そうねぇ、制服に変更するからよっく見とくのよ?」
 そう言って爛さんは意味深に笑うと僕の方に眼をやる。そして僕がこくりと首を縦に振ったのを見届けてから、爛さんは呪文を唱えて指を鳴らした。
「じゃあ、行くわよ? 《お客さま? この服はいかがでしょうか?(クロース・アップ)》」
 光輝が着ていたタブタブだった光輝の制服がシュルシュルと縮んでいく。色も紺から薄紅色へ ―― ってあれ? うちの制服、女子は紺色のブレザーだった筈。
 光輝も異変に気付いたのか少々慌てている。もしかして失敗とか? そう思い爛さんの方をチラッと見ると、肩を震わしてた。
 えと、どう見ても笑うのを我慢してるように見えるのですが?

 数秒後、完全に変わった光輝の服は、制服は制服でも某喫茶店の制服になってました。
 まあ、可愛いからあり、かなぁ。
「ね、ねぇやん? 流石にコレは恥ずかしいんやけど ―― 」
「あははは、やっぱり? まあ、今日はそれで我慢しなさい?」
「ふう、ねぇやんに文句言ってもしょうないのは分かってるけどな」



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